2010年12月11日土曜日

「大部分の生徒がアメリカ統一標準に達してない」との調査結果

By Gewertz, C. Education Week, (Dec 6 2010) 教育評価担当:美馬

現時点で7州を除く全ての州が採択しているアメリカの統一学習標準。ほとんどの生徒がそこで示されている標準レベルに達していないとの調査結果がACT Inc., によって発表された。今回の調査は州及び学校が新しいカリキュラムを導入した場合を想定して、257,000人の高校2年生を対象に行われたもの。結果として1/3から1/2の生徒しか、就職や大学入学に必要な数学及び英語の技能として示されているレベルに達していないことが分かった。例えば数学では、「確率」に熟達しているとみなせる生徒は37%で、「関数」だと40%だという。最も成績が悪かった分野は「数量関係」で、今後の学習に必要な基礎を身に付けているといえるのはわずか34%しかいなかった。また、ACTの担当者は、論理的思考力や数学的モデル化といった“mathematical practice(数学を活用する能力)”を測る問題で、1/3の生徒しか標準レベルに達しなかったことを憂慮している。調査結果から生徒の学習状況や統一学習標準の導入に向けての課題を読みとることは有意義である。ただしその際には、新標準に即した指導が未だ本格的に始まっていないことを考慮しなければならない

記事原文

0 件のコメント:

コメントを投稿