2011年3月5日土曜日

ロードアイランド州の学区でおよそ2,000人の教師が全員解雇

By Bailey Johnson, CBS News (Feb. 23, 2011)  教育社会学担当:生駒

政府予算といえばそう、削減そして削減である。ロードアイランド州のプロビデンス学区は、明らかに極端な予算削減に踏み切ったといえる―何の変哲もない火曜日、突然教師全員に”Pink Slip,”つまり解雇通知が届いたのだから。

推定4000万ドル近く赤字を学校部門に抱えるプロビデンスの教育長Tom Bradyは、予算の悲惨な状況を教師たちに伝えたという。そして、悲惨な事に1926人全員の教師に対して解雇通知を突きつけたのである。

手紙にはこう記されている。大規模な予算削減をどう行うかはまだ具体的に決定がなされていない。したがって、この解雇通知は、知事、評議員会、そして学区が、あらゆる予算削減の方法を網羅するために必要不可欠な措置である。

州法では、もし教師の雇用状況に変更の可能性がある場合、3/1よりも前にその通知がなされるべきだと定められている。これに基づき、市は、来年の予算案に対する議論がいくら現在継続中であっても、通告は3/1までになされるべきであると説明している。

来年の予算案が確定すれば、最終的に何人の教師が実際に職場を去るのかが決定されることになる。決して全員が職を失うわけではないのだが、全員が解雇通知を受け取ったのもまた事実である。

この一連の出来事は常軌を逸した急襲”であると、プロビデンス教員組合長Steve Smith語る。

今なら、1941127日(真珠湾攻撃の日)にアメリカがどう感じたか手に取るようにわかるよ。


記事原文

2 件のコメント:

  1. まさに奇襲ですね・・・!
    まだ具体案も決まっていない状況でそんな大胆な措置を取る所がすごい強気ですね。
    今まで教員のリストラなんて聞いたことが無かったですが、ウィスコンシンの一件も含め、やはり教員組合の力がかなり弱まってきている為に起こった惨事なのでしょうか・・・。
    ウィスコンシンの記事にあるビデオの高校生が言っていた言葉が何度も頭をよぎります。

    「(社会の中で)教職とはただの職種の一つではない。教えるということは自分たちの未来を形作るものであり、次世代を育てていくものだ」

    一人ひとりの生徒や教員、保護者の人たちがこういう意識を持って立ちあがってくれることを期待したいですね!

    返信削除
  2. Mamikoさん、本当にその通りですよね。

    実際、今週の水曜日に多くの人がプロビンスの市役所につめかけています。その情報については後ほど投稿します。

    テストスコアで判断し、全てを入れ替えて『再生』するというアイディアでいったい教育がどれだけ『良く』なるのだろうか…。

    最近起こっている新たな変動への波が、その答えを暗に語っている気がしてなりません。

    返信削除