2010年11月19日金曜日

2010年米中間選挙、教育に対する影響 その1

共和党の波、州レベルの主要ポストを制す
Cavanagh, S. Education Week (November 3, 2010)―教育政策担当:鈴木

2010年の米中間選挙が終わり、一つ確実なのは共和党が知事、議会議員、教育長などの、州レベルにおける主要ポストを巡る争いで躍進し、今後2年間の教育政策の指揮権を得たことだ。ただ、現時点では、この選挙結果の教育に対する影響は容易には推測できない。今回勝利した共和党州知事候補者の何人かは、オバマ政権になって増大した国の教育予算を明らかに批判する立場を取ってきたが、長引く不景気によって州政府予算がますます圧迫される中、いかなる方向に議論は動いて行くのか。Common Core State Standards Initiative*に対してはより懐疑的な見方が広まっていくのか。州教育長のレースでは、学校選択とチャータースクールの推進を約束した数多くの共和党候補者が勝利したが、今後学校選択議論をどのように動かしていくのか。唯一明確に言えることは、アメリカ復興・再投資法がどれくらいの効果を教育にもたらしていたかということだ。今回当選したうち、アメリカ復興・再投資法に反対する立場を取った政治家が数多くいるが、分析家が推測するように今年の終わりもしくは来年にアメリカ復興・再投資法によってもたらされた資金が枯渇した時、各州は教育の予算削減や様々なプログラムカットなど、厳しい政治的決断を迫られるだろう。

* “The Common Core State Standards Initiative is a state-led effort coordinated by the National Governors Association Center for Best Practices (NGA Center) and the Council of Chief State School Officers (CCSSO). The standards were developed in collaboration with teachers, school administrators, and experts, to provide a clear and consistent framework to prepare our children for college and the workforce."

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