(教育政策担当:鈴木)
8月に新聞社LAタイムスがウェブ上で公開した教員評価が原因で自殺したとみられる教員の件が、生徒のテスト点主体の教員評価に新たな波紋を広げている。
自殺したのは39歳の男性教諭。ロスのダウンタウンから10kmほどの貧困地区にある小学校で5年生を担当していた。自ら難しい生徒の担任を志願し、ギャングに入ろうとしている子どもを説得したり、放課後居残って勉強を教えたりするなど献身的で、生徒や保護者からの評判も良かった。自殺の理由は定かではないが、学校での会話などから、自分に対する低い評価がLAタイムスによって公開されたことに非常にショックを受けていたという。
学区の教育委員会は8月、新しい教員評価として、最近話題の “value-added assessment” の採用を決定した。しかし、この手法は生徒の試験での点数を重視するため、マイノリティーや英語を母国語としない生徒の多い貧困地区での使用に批判の声も上がっている。
(記事原文)
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