2011年1月5日水曜日

ゲイツ財団が支援する、新しい指導法とは?

By Gewertz, C. Education Week, (Jan 3 2011) 教育評価担当:美馬

ビル&メリンダ・ゲイツ財団はこのほど、自身が資金提供をしている、Common Core Standards(統一学習標準)に対応した指導法やアセスメント開発の近況報告書をリリースした。ゲイツ財団は統一学習標準の開発自体も支援しており、それに加えて昨年の頭に統一学習標準に合わせた指導法の開発に1900万ドル(約15.9億円)を拠出することを発表した。当初はケンタッキー州のみが統一学習標準の採用を表明していたが、現在では43の州が参加している。
Supporting Instruction: Investing in Teaching(指導法のサポート:教えることへの投資)”と題された報告書の中では、8州、14校区で試験的に実施された指導の結果を垣間見ることができる(課題と指導例:数学言語)。最初の完成版のレポートはこの秋にもリリースされ、最終的にはインターネット上で無料公開されるようになるという。
例えば数学では、イギリスのシェルセンターとカリフォルニア大学バークレー校により開発されている、形成的評価に基づく指導法に焦点をあてている。生徒たちはまず最初のアセスメント課題を自分の力で考え、そのあと少人数のグループに分かれて同テーマの課題に協力して取り組み、再度同テーマの課題についてクラス全体で議論をしたあと、最後に元の課題に戻って最初の自分の考えを改善するという仕組みだ。なおこの形成的評価法は専門家の作る評価基準を伴い、クラスごとの累積的評価とあわせて活用されることになる。
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