2011年4月22日金曜日

ピアソンがアセスメントのオンライン化をにらみ、情報収集へ

By Gewertz, C. Education Week, (Apr 11 2011) 教育評価担当:美馬

ピアソンが、アセスメントのオンライン化に関するWikiサイトをオープンさせた。目的は、2014年から統一アセスメントが実施されるにあたっての情報収集。
現在、“Race to the Top”助成金からの資金提供を受け、5つを除く全ての州が2つのチームに別れて統一アセスメントの開発をしている(詳細は過去の記事へ)。アセスメントのオンライン化はそのどちらのチームでも鍵となる要素だ。

ピアソンのWikiサイトには、今のところわずかな疑問しかあげられていない。しかし担当者によると、今は人々がアイデアを出すきっかけを提示したに過ぎず、最終的にはオンライン化に向けた確実な指針を得ることを目指しているという。ピアソンではこれまでも、National Assessment Governing BoardやACT Inc.、 the College Boardなどの団体と協力して国家のアセスメントの開発及び運営を行ってきた。
ピアソンの担当者Shilpi Niyogi によると、アセスメントに関する問題は必然的に学習標準やカリキュラム、指導方針の問題と関わってくるため、アセスメントについて展望を持つことは困難であり同時に重要であるという。Wikiサイトを通じてこれらの問題をあわせて検討し、アセスメントのオンライン化が、改革戦略の推進要素になればいいとの考えだ。どのようにインフラを作り上げるかという大きな問題もある。
その他の大手出版社やアセスメント会社と同様に、ピアソンも、2つのアセスメント開発チームの提案に基づく開発業務を受託しようとする可能性が高い。Niyogi曰く、入札するしないに関わらず「オンラインテスト化の取り組みに協力すれば、みな何らかの利益を得るだろう」とのことである。

記事原文

ここ20年ほど新しい市場を積極的に開拓してこなかった大手出版社にとって、未だ拡大しているアセスメント市場は貴重な存在。オンラインテストのためのインフラの開発そのものも莫大なお金が動く上、その後のアセスメントの開発や運営も伴う可能性が高い。大手出版社がこの時期から積極的に情報収集、研究、アピールを行うのは当然と言えるだろう。

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