先週、プロビデンス市のTaveras市長が、交代要員として登録されている教師にも人件費がかかるとコメントしたが、これはある意味正しい。
プロビデンス市学校部門前最高財務責任者のMatthew M. Clarkin は、確かに、交代要員の教師はいわゆる“スーパーサブ”として、実際に教師が不足している教室に派遣されてもされなくても給料を受け取ることになっているが、このような状況は今までに一度も起こったことがないと言う。
しかし、プロビデンス学区が常勤の教師を大量に解雇すれば、来年度は、実際にこの状況が起こりうるかもしれないのである。
学校評議会が、Taveras市長の推薦の下、市の全ての教師を解雇するという評決に至ったのは、何よりも、市の逼迫した財政状況に見合う“柔軟性”を教育予算の中に確保するためである。
もし解雇されれば、教師は“呼び戻しリスト”に載せられる。その中でも、学校の始業時期までに常勤としてみなされなかった教師達は、いわゆる“スーパーサブ”として登録されることになる。組合との合意によって、この“スーパーサブ”要員の教師は、他のどのカテゴリーに属する教師よりも優先して不足の埋め合わせに補填されることになる。
議論の的は、その給料の額である。
“スーパーサブ”要員となった教師は、他の交代要員の教師達よりも多くの給料を支払われるのだが、それは『解雇された時点』で決まる。Clarkinによると、彼らは高い給料―1年間フルで支給されるとして、年収平均約$60,000(約497万円)―を受け取るだけでなく、福利厚生も得られる。さらに、永年勤続によるボーナスも支給されるという。
これに比べ、交代要員として長期間登録されている教師は、もし1年間フルで働けば、平均して約$41,350(約343万円)を受け取ることができる。つまり、“スーパーサブ”は雇うのに、よりお金がかかるわけだ。
今回、市長が大規模な学校閉鎖と教師解雇を検討しているため、この“スーパーサブ”要員の教師数が爆発的に増加する可能性がある。そして、その数が、実際の交代要員のニーズを遥かに上回ることもあり得るのだ。この場合、ニーズのない教師にも給料を払い続けなければいけないことになってしまう。
毎年、プロビデンス市教員組合とプロビデンス市学校部門は、前年度の不足分から類推して、その年に何人の交代要員教師が必要かすり合わせを行っているのだと、Clarkinは続ける。たいていは200人の教師が交代要員として毎年必要とされるが、今年は、1,926人の教師がその状態に立たされていることになる。
(記事原文)
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