DemocracyNowによれば、今日、ウィスコンシンで共和党院が大多数を占める上院議員が団体交渉権剥奪法案を無理やり可決した。
詳しくはまだ定かではないが、州知事Scott Walker(スコット・ウォーカー)は、本来は予算修正案であったものから予算的側面を排除し、団体交渉権剥奪だけに焦点を絞った法案に修正。これにより、イリノイ州に逃避している民主党員14名を抜きには定員数が足らず可決できなかった法案が、定員数に関係なく可決できるものとなった模様。この一連の動きに関しては、合法的な手続きを踏んだかどうかは疑問だと言う。また、このニュースが流れた直後、何千もの民衆が州庁舎に駆けつけた。
「財政危機のため仕方がない」と繰り返してきたWalkerだが、やはり狙いは公務員の団体交渉権の剥奪であったことが露呈した。
アメリカ民主主義崩壊の危機 ~ウィスコンシン州公務員デモ 3~で紹介したPaul Krugman(ポール・クラッグマン)の言葉が思い出される。Walkerや彼の仲間たちがやろうとしているのは少数独裁政治の確立だ。
このビデオを見て欲しい。少数派の意見には耳も貸さず、これは憲法違法なのではと言う指摘は十分な議論もせずに振り払い、会議を打ち切る。果たしてこれが民主主義と言えるのだろうか?
アカデミー受賞ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーアは言う。
“It really is a new day. And I think that the whole world was inspired by what happened in Tunisia and Egypt and throughout the Middle East, and while their problems are different than ours, the spirit is the same. And we need a pro-democracy movement in this country badly. Right now, not next week, now.”
「全く新しい時代が始まろうとしている。全世界がチュニジアとエジプト、そして中東全域で起こった出来事に勇気をもらった。我々の問題は彼らのそれとは異なるものだが、スピリットは同じだ。そして、我々は、この国で民主主義を推し進める運動を絶望的に必要としている。今すぐにだ。来週ではなく、今だ。」
最後に彼はこう言った。
“This is our moment. This truly is our moment. Everybody up off the couch. Please.”
「今度は私たちの番だ。これこそが私たちの瞬間なのだ。みんなソファーから腰を上げるんだ。お願いだ。」
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