2011年3月6日日曜日

TEDxNYED

TEDxNYEDというイベントに行ってきました。

このイベントの本家であるTED=Technology, Entertainment, Design Conferenceは、"Ideas worth spreading(みんなに広めたいアイデア)"を共有しあおうというミッションのもと、3つのテーマに何かしら関係のある様々な分野のリーダーたちが、彼らのアイデアや活動をプレゼンテーション形式で発表します。ウェブサイトでは、その映像を見ることができ、ボランティアによる字幕つきのものも多く、日本からの視聴者も増えているといわれています。今回のTEDxNYEDは、NYを拠点に独自に開催されたEducationをテーマとしたTED Conferenceで、主に学校教育の現場で活躍している数々の登壇者が一日かけて熱い想いをオーディエンスに伝えました。プレゼンテーションの様子はLivestreamというサービスを使ってリアルタイム配信され、現場に居合わせなかったオーディエンスもオンラインでプレゼンテーションを鑑賞し、TwitterFlickrなどのソーシャルコミュニケーションサイトを用いて、活発に議論を交わしました。

登壇者リストはこちら

一口で全てを語るのは不可能なほど、発表のスタイルも、立場も内容もバラバラな登壇者たちでしたが、大きくまとめるならば以下の3点が議論の的となっていました。

1)  Technologyの時代に必要なスキルとは何か
2)  Technologyの時代の教師・学校の役割とは何か
3)  教育界に根深く残る問題をTechnologyがどのように解決できるか、どうやって解決していくか

興味深い事例や、示唆に富んだ発言がたくさんありました。出席できない登壇者はTEDにおける過去の映像を流したりもしていたのですが、そのなかの一人Diana Laufenbergは映像の放映中に会場に到着し、最後に(教育に特化していない)本家のTEDに参加してきた感想として、「教育のことを教育の外の人と共有することが不足している。もっと協力していかなければ変わらない」と言っていたことが印象的でした。学校教育全般に対する議論が多かった今回ですが、次回以降、個人的には教育まわりのゲームやツールなどの関係者の発表も聞けたらより具体的な議論ができるんじゃないかと思いました。

今日の発表のアーカイブは近日中にウェブサイトの方で公開されるとのことです。

2 件のコメント:

  1. とっても面白いイベントですね!!!
    ついこの間日本にいる友達とfacebookとtwitterのようなソーシャルネットワークツールが、教育や人々(特に思春期の子どもたち)のsocial identityにどのような影響をもたらすのか話していた所です。

    日本では特に、mixiやfacebookの使用によってonline identityと現実のself-identityとのギャップがさらに広がっていくんじゃないかと思います。
    ネット上だから言える事や、テクノロジーを使ってこそ出来ることって本当に増えてきて、その使い道によっては(特にロケーション機能などの使用によって)とても危険な事態を招きかねないですよね。
    色んなメディアやテクノロジーを教育の場に導入するのなら、そのconsequensesも一緒に考えさせるような場を提供していくことも大切だと思いました。

    このイベントで議論された「教育界に根深く残る問題」の中にはどういったものがあったんですか??

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  2. 知識を頭の中に所有していることが物知りの象徴だった昔と比べて、いかに情報を操り、短時間で自分に必要な知識を得られるかが、現在の物知りの定義に変わりつつあるように感じます。

    テクノロジーの可能性に期待をかける一方で、氾濫する情報にどう取捨選択のフィルターをかければいいのか、そういった対策が今回どのように議論されたのか、近日公開だというそのアーカイブもくわしく紹介していただけたら嬉しいです。

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